計算違いや見当違いというのは誰でもあるものです。かくいう私も、綿密に計算を行って計画を立てたにも関わらず、計算違いで悲しい目に遭うことがままあります。
 ついこの間、スーパーマーケットに買い物に行ったときのことです。私は週に2度ほど買い物に行く人間でして、そのたびにポイントをつけてもらいます。その日は水曜日。2000円以上お買いあげの方のみ、ポイント5倍というクーポンを持っていた私は、意気揚々とスーパーへ向かいました。
 2000円というのは少ないようでかなり多い金額でして、普通に野菜や肉や牛乳などを買っているだけでは、せいぜい1000円で止まってしまいます。いつもは少しずつ備蓄食糧や飲料品を買って調節していたのですが、だんだんと物も充実したせいで、あまり買うものもなくなってきました。しかしながら、ちゃんとクーポンを使って次のクーポンを発行してもらうようにしないともったいないので、2000円ぎりぎりになるように買い物をしていたのです。
 しかしながら、ちゃんと値段を数えて買い物を行わないと、2000円に少し届かない額になったりもします。なので、携帯電話の電卓を使用して、2000円とちょっとになるように買い物をするように心がけておりました。その日ももちろん、購入する品物の値段をいちいち携帯電話の電卓で足し合わせ、レジへと持っていったのです。
 ところが、です。しっかり計算をしたにも関わらず、4円ほど足りない金額を言われてしまいました。思わずリアルに「えっ!?」と叫んでしまいました。もちろん、それではポイント5倍クーポンを使うこともできませんので、慌てて何か無いかと探す。結局、レジ前に置いてあった、食べるつもりのないチョコレートを入れ、2000円に届いたという次第です。計算違いが、要らぬ物を買うという結果を生みだしてしまいました。
 後になってレシートを見てみたのですが、何をどう間違えたのか、さっぱりわかりません。本当に、数十円足りないだけなのですが、気持ち悪いものがあります。例えば、表示されてる値段を加算したつもりが、別の商品の値段を加算していたとかならわかるんですが。こういう気持ちにならんように、今度からは100円程度は多く買い物をするようにしようと思いました。

 と、この話を友人にしたところ
「ポイントのために無駄な買い物するより、買う物減らして節約した方がよくね?」
 と言われました。
 確かにその通りである。
 私は、買い物に行く頻度を下げようと思いました。おしまい。

 (記載日:2011/5/28)


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