過去に友人宛に送信したメールには、その当時の自分がハマっていたものが反映されていることがあります。思想なり、言葉なり、画像なり、何かしらエッセンスが入っている場合があって、懐かしい気持ちになることがあります。
 ですが、時折その中に、その時の自分が何を考えていたのか、断片すら理解出来なくなるような言葉が混ざっていることがあります。今回は、そんなメールを紹介していきましょう。
 ついさっき、古い送信メールフォルダを漁っていて、見つけた1本。

「コピー用紙を持ってこい。みんなを白い紙恐怖症にしてやる。」

 確かに聞き覚えがあるんですが、なんの言葉だったかすっかり思い出せない。確か、ウェブでエロ絵を描いている誰かの台詞だったような気がするんですが、検索しても出てこないのです。白い紙恐怖症という言葉自体は、それなりにヒットするんですが…。なんだか、思い出したら思い出したで、パンドラの箱を開きそうな気もします。知ってる方教えてください。
 漁っていて見つけたメール2本目。

「もってけ!バーボンハウス!
 そりゃ釣りってことかい?ちょwwwwww」

 恐らくこのとき、もってけ!セーラー服が流行っている真っ最中だったのでしょう。らき☆すたは見たことはありませんが、あの曲は一時期、どこへ行っても流れていたのでよく覚えております。しかし、こんなもんを他人に送りつけるとは、どうかしているとしか思えません。でもきっと今でも、ためらい無く送信ボタンを押すでしょう。重ね重ね、どうかしているとしか思えません。
 漁っていて見つけたメール3本目。

「俺今まで、ハラミのことを孕みだと思ってたんだ。だからだろうか。」

 だから、なんだというのでしょうか。残念ながら、前後の送信メールが保存されておりませんで、どんな流れでこれを書いたのかさっぱりです。ただまあ、ハラミ=孕みってのは、結構普通に考えていました。魚の精巣を白子というような感じで、子宮かなんかの内臓系の肉だと。そういう勘違いは得てしてあるものです。
 漁っていて見つけたメール、今回はこれでラスト。

「マジか
 と送るか
 OK牧場
 と送るか悩んでいたら
 ブレた」

 このメールははっきりと覚えています。たしか、これの1本前のメールは「マザー牧場」でした。思考が一貫していないと、こんなバグみたいなメールも送ってしまいます。恐ろしいことです。日々、何も自分に大して負荷をかけることのない生活を送っていると、脳が溶けていくのでしょう。

 過去を見直すのは大事ですが、こんなわけのわからん過去を見ても、何の役にも立ちはしません。でも、思うのです。こんなメールを送るってことは、過去の自分もやはり自分に違いないのだなあと。

 (記載日:2010/6/6)


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