つい先日、セブンイレブンで、フルーツオレというものを購入しました。よく銭湯などでは、牛乳、コーヒー牛乳に続いて、第三位として鎮座している、フルーツ牛乳というやつです。実は私は、フルーツ牛乳というものを、今まであまり飲んだことがありませんでした。フルーツ牛乳が選択肢に含まれているときには、必ずと言っていいほど他の飲料品もあります。私はコーラなどが好きですから、フルーツ牛乳を選択することは、ありませんでした。嫌いではないけど、選ぶほどではないというか。今回、フルーツオレを購入したのも、値段が特別安かったからであって、飲料自体の魅力が高かったわけではなかったのです。
 ところが。私は良い意味で期待を裏切られました。フルーツ牛乳を口にした途端、今までこれを全然選ばなかった自分は馬鹿だろうという結論に至ったのです。真面目に美味い、これは美味いと。「私はずっとあなたのソバにいたんだヨ?」とか言われた気分でした。これに目をやらなかった自分は、節穴・EYEでした。
 もっと牛乳の風味があるかと思えばそうでもなく、主にフルーツカルピスが近い飲料でした。最初に来たのが、パイナップルの風味です。かなり強烈なんで、これははずれかと思っていたのですが、数口飲んだところでその真価がわかりました。パイナップルに舌が慣れたところで、ピーチやアップルやその他色々なフルーツらしき風味がやってくる。パイナップルは味を切り開くブッシュナイフであり、メインではないと。これは発見です。
 別に嫌いではないけれど、選択肢にないものって、ありますよね。ファミレスで言うならば、肉に押されてあまり出番のない魚料理などがそうです。大抵、メインの何かに押され気味で選択肢から外れるんですが、希にこれを注文してみたりすると、普段とは違う新鮮な味わいを楽しめます。某牛丼屋などでも、普段は牛丼しか頼まないところを、マグロ叩き丼を注文してみたところ、かなり美味しかったです。他に目立つやつがいるせいで、輝けない彼らは、よくよく考えれば不憫です。
 ただ、食べてみたけどやっぱりいまいちなものも、もちろんあるわけで。こうなってくると、もう好みの問題になってくるのでしょうね。味なんてのは、千差万別なわけですから、誰かにとってはベストなものでも、また別の誰かにとっては二番手三番手に落ちることもあると。万人受けする食品は、やはりないようです。
 昔の友人の中には、甘いお菓子が根本的にダメだという人と、肉類が根本的にダメだという人がいました。前者は、お菓子を無理矢理口に詰め込まれるなどのいたずらをされたため、食べられない。後者は、肉類を不味いと感じるため、食べられないとのことでした。私はどちらも大丈夫な人間なので、やはり食には個人差があると、その時に思ったものです。
 私は、キムチと虫以外ならば、大抵の物は食べられますし、嫌いでもありません。食の幅はそれなりに広い方だと思っております。今回また新しい味を知れて、よかったと思います。

 閑話休題。今月はやることが多かったため、実はアップロードする小説を用意出来ておりません。なので、☆進一風のショートショートでも書いてアップしようと思っております。AS本編は、書け次第アップしますので、ご容赦ください。
 (記載日:2010/3/22)


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