前回のテキストでは、ハードディスクが壊れ、修理しようとしている話をしたかと思います。結果から言いますと、ハードディスクは再起不能になってしまいました。
 ご存じの方はご存じだと思いますが、ハードディスクの裏側には、ハードディスクを制御するための基板がついております。今回、この基板自体か、もしくは基板内のファームウェアがおかしくなったのではないか、と予想するところまでは来ました。パーツ交換用に、同じ型のハードディスクを注文し、その部品を交換することで修理が完了すると思っておりました。
 が、しかし。ハードディスクの裏の基板を交換しても、なぜか上手く動作をしないという状況に。ハードディスク自体が回る音はするのですが、認識をしません。よく見ると、ハードディスクの裏には、なにやら接触型のコネクタが。何かあったとき、すぐに外せるように、ハードディスクの裏のネジを外したまま動かしていたため、接触型コネクタが接触しないままに動作をしていたようです。そこのコネクタを接触させれば動作すると重い、基板を押しつけたのが間違いでした。どうやら埃か何かが噛んでいたらしく。パチパチパチッと爆ぜるような音がしたかと思うと、ハードディスクの回転が止まりました。
 その後は、ディスク自体が回転しないようになってしまいました。基板自体は、交換用ハードディスクの方に戻したら動いたので、どうやら修理したいハードディスクの内部が破損してしまったようです。もうご臨終です。死亡確認です。こうなると、もうサルベージ業者に頼むしかないわけですが、中のデータの価値とサルベージ業者の値段をすりあわせると、どうしても足が出ます。結局私は、ハードディスクを修理することが出来ずに、今回の事件を閉じることとしました。南無。
 こういった経験で重要なのは、やはり「今やったことのどこに間違いがあったか」を知ることだと思います。どこが間違いなのかを理解せずに行動していても、次回また同じ間違いを犯すだけですから、間違いの見知が必要ですね。今回、ハードディスクの修理は見事に失敗をしたわけですが、どうして失敗をしたかの解析は完璧です。次回に同じ症状のハードディスクが現れたら、きっと直せることでしょう。彼(旧ハードディスク)の死を無駄にはしません。
 (記載日:2009/10/13)


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