最近友人がバイオハザード4なるゲームを貸してくれまして、そればっかりやっています。近くにゲーム屋もレンタルビデオ屋もない土地に住んでいる私にとって、友人からの貸し借りというのはまさに命綱に近いものがあるわけです。そうでなければ、私はネットにずっと張り付きっぱなしになり、そのうちパソコンの中に吸い込まれてマヨヒガにでも住んでしまうことでしょう。
このバイオハザード、私は1をやってあまりの高難易度にさじを投げ、それ以来お蔵入りにしておりました。そこでいきなり4ですよ。正直、難易度も1からエスカレーター式に上がっているものならば、ナイフのみクリアをしただけでイグノーベル賞でももらえるレベルのゲームなんじゃないかと思っておりました。やったのはPS2版、もちろん難易度はイージーモードから始めますよ。小学生のみキモーイキモーイとか何それ?みたいな。
そんなわけで、ハードをこじ開けてそこに丸くて大きいアレを収め、突起をクニクニ押すことによって、無事ゲームを始めたわけですが、これ面白いです。結論から言うと、もう1週クリアしてしまいました。アドベンチャーとしての動き方もストレスなく、銃の向け方もストレスなく。まるでパソコンのFPS(※1)でもプレイするかのごとくプレイしてしまいましたよ。
前から思ってたんですが、バイオハザードって驚かせるだけで別に怖くもなんともないよなあ。命の危機という恐怖はありますけど、それってホラーじゃなくてパニックの要素に入りますよね。元々ホラーが嫌いな自分だったんで、バイオハザードも偏見を持っていたのだけれど、そんなことはありませんでした。ホラーでむちゃくちゃ怖いけど面白いと思ったゲームはサイレントヒルシリーズ。こちら、お勧めしますよ。
そういえば、バイオハザードシリーズが普及したころから、ゾンビという化け物に対する見方や設定が大幅に変わりましたね。元々はブードゥー教の化け物で、ゾンビパウダーなる怪しげなパウダーを使用して、死者を生き返らせることを言ったようですな。調べてみると、奴隷として働かされ、魂にもなれないという、死よりも恐ろしい刑罰だったようです。しかも、ゾンビになった人間の特徴として「腐っていない」というのもあるとか。よく聞くところでは「脳を食う」ってのもありますね。
ところが、バイオハザードシリーズのゾンビは、腐った死体がウィルスによって半ば強制的に生かされ、しかも生きた人間や動物の肉を、食欲の赴くままに食い尽くすというモンスターになっております。こちらはどちらかといえばリビングデッドといった類のモンスターに分類されそうな気もしますが、バイオハザードシリーズの敵は「ゾンビ」と呼ばれております。噛んだら感染するという設定もだいぶ怪しいと思って調べてみたところ、こちらはアメリカの「ゾンビ」(そのまんまやね)という映画の中で出てきた設定だそうな。生者をゾンビが噛むとゾンビになる。まるでヴァンパイアのような。化け物の設定も、時代を経るごとに変わるもんですな。
そのうち、ケモノ以外の人外を扱った小説も書いてアップしようと思います。異種族と恋愛する人間、みたいな、よくあるやつを。もちろん、「こりゃよくある面白くもなんともねえもんだぜヒャッハー」などということにならないように、頑張りますよ。それでは、今回はこの辺りで。
(※1FPS:ファースト・パーソン・シューティングの略。銃を持った手だけが画面に映るような形のガンシューティングゲーム。代表的なものに007ゴールデンアイやパーフェクトダークがある)
(記載日:2008/1/13)
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