夢ってありますよね。夢といっても、「俺には夢があるんだぜ」のような夢ではなく、寝ている間に見るアレです。私はよく夢を見るのですが、この夢というのがくせ者で、気分や心を左右することもあるのです。
たとえばこの間見た夢を例にあげてみます。
私は東京に住んでいる友人に会いに、自動車でその人の家に行く。自動車を、砂利道のような駐車スペースに止めて、「みゃあ〜」という音のチャイムを鳴らす。すると、そこにはすでに別の友人が来ているようで、彼の家族構成も人数も知らないはずなのに、靴の数でわかる。しかも、東京に住んでいるというその友人は、現実世界では実家も現住所も東京ではないはずなのに、違和感を感じない。
彼は一軒家に住んでいて、玄関から入って右側のドアを開いて入るように言う。右側の部屋はフローリングの上にカーペットとこたつを置いた、天井の高い居間のような部屋で、入って左側にある梯子のように急な階段で2階につながっている。右側には大きなテレビがあり、それには見たことのないゲーム機がついている。何かのボードゲームをそのゲーム機で、友人2人でプレイしていたようだが、ボードゲームのタイトルも聞いたことがない。
そのうち空腹感を感じ、3人で食事に行くことに。近くのファミリーレストランに行こうとすると、友人の父親(現実世界では未見の方)が来て、ぐだぐだと友人に文句を言う(遊んでばかりいるな、とか、人を家にあまり呼ぶな、とか)。
いやな気分になりながら私が自動車を運転して、ファミレスに行こうとする。友人2人は後部座席に座るが、その後部座席がリムジンかバスのように広くなっている。この車は軽四のはずなのにおかしい、と考えるが、せっつかれて発進することに。信号待ちをしているとき、なぜか助手席に、いつの間にか獣人女性(もちろん現実世界では会うはずのない架空人物)が乗っている。その女性はものすごく怒っているようで、私が言うことに片っ端から反論する。私も怒って「なんでそう俺に噛みつくんだ」と言うと、後ろに乗っていた友人の片方が「お前が悪いんだろ。気づいてやれよ」と言う。孤独感を感じ、悲しくなったところで、目が覚めた。
こうして書き出すと理路整然としているようにも見えますが、実際は家の構造や道がおかしかったり、友人の服装がいつの間にか変わっていたりと、変なことこの上ありません。カオスという言葉がよく似合います。しかし、妙に現実に近い部分もあり、そのせいで朝からかなり疲れてしまいました。
特に「友人の親が気にくわない人物だった」という夢シチュエーションが、一番のいやな気分の原因となりました。実際彼の親にあったことはないので、私の脳内で何かしらの捏造が行われているんですけど、なんでそういうことを夢で見たかがわからない。おかげで、その日一日は、あまりいい気分で過ごすことは出来ませんでした。
goo辞書で「夢」を調べたところ、「睡眠時に生じる、ある程度の一貫性をもった幻覚体験」とあります。幻覚という言葉を使われてみれば、なるほどと思います。
ただの幻覚で済めばいいんですが、私はよく「夢に見た景色」を実際に見ることがあるんです。というより、夢の一部にそっくりな景色やシチュエーションが、身に起きたりするんです。デジャ・ヴを感じたとき、よくよく自分を問いつめてみれば、夢の中で見た景色にそっくりだったり。覚えている限りでは、6回か7回、こういうことがありました。これによってなにか役に立ったかといえばそうでもありません。
もし今回の夢でまたそういうことが起きるとしたら。まあ、一ヶ月のうちに半分は何かしらの夢を見る自分なので、ないとは思いますが、ちょっとそんなことを考えました。考えてみて、一番起きそうな事象は「同じような道や家を見る」「車が広く感じる」ということだと思います。次に、「友人と食事に行く」「誰かと言い合いをする」、一番低いと思うのは、「夢友人の親のような人物に文句を言われる」でしょう。
でも個人的には、獣人女性が気になります。実際にはないでしょうけど、そういうシチュエーションが起きたら、幸せですよねえ。獣人女性を助手席に乗せて、ファミレスに行くなんて。言い合いはしたくないけど、その後にまた仲良くなれたりするなら、幸せかも。さすがにこれは妄想だけれど、いいよなあ、ケモノ。もふもふ。にゃー。
(記載日:2007/4/14)
Textへ戻る