小さいころわからなかったことが、大人になるとわかるようになる。何を意味しているかわからなかったことが、後になってわかる。そんな経験を持つ方はいますでしょうか。私はそういうことがよくありまして。今になって昔のゲームをしたり漫画を読み返してみると、そのシーンや物に込められた意味がわかったりするんです。今回はゲームに関連して少し書き出してみましょうか。

 例えばテイルズオブファンタジア。ナムコが世に放った名作RPGですが、このゲーム内である程度まで進むと、少年とかけっこレースをする場面があります。そのとき、BGMが謎の音源になるんです。最初はそういう演出かなくらいにしか考えていなかったのですが、今になって気が付けば、これもナムコのゲームであるラリーXからBGMを取っていたようです。
 気づけば気づいたで、なるほどと思ってしまいます。

 例えばたけしの挑戦状。ビートたけし監修の難解ゲーですが、主人公であるサラリーマンが宝探しに行こうと謎の島に渡るとき、様々な手段を使用できます。その中の一つ、飛行機を使うと、なぜか爆発するんです。そのときのメッセージが「てろか?じこか?りょかっきはなぞのくうちゅうばくはつをとげた」で、幼い私は意味も分からず唖然としていたのですが、要するに中でテロか事故があって必ず爆発する選択肢だったようです。正しくはハングライダーという手段を使わないといけない、というのも、その当時知りませんでした。
 気づけば気づいたで、なるほどと思ってしまいます。

 例えば女神転生。何度かネタにしているアトラスのRPGですが、初期はナムコでした。私はソフトを持っていなかったので、友人の家で見たのですが、自分が悪魔を召還していない状態で悪魔を戻す選択肢をすると「アッシャーかいにあくまはいません」というメッセージが表示されます。アッシャーかいという言葉の意味がわからず、女神転生のワールドのことだと思っていたんですが、要するにこれは物質界のことを言うらしいんですね。悪魔はある種の原因で物質界に具現化されている生き物なので、敵もおらず仲魔もいない状態では、物質界に悪魔は存在しないということになるようです。他に、イエツィラー界やブリアー界なんてのがあるらしいですが、そちらは知らないです。
 気づけば気づいたで、なるほどと思ってしまいます。

 例えばいっき。サンソフトの出した普及の名作アクションですが、このゲームの主目的は名前の通り一揆を起こすことです。なのになぜか、小判を集めればステージクリアですし、大名を捕まえればステージクリアします。これは要するに、その日の米を買うことができる金が手に入ったので、もうケンカなんかしてられねえだ、とか言ってるんでしょうね。
 ほんま、気づいたら気づいたで、なるほどと思ってしまいます。

 (記載日:2007/7/18)


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