この間、NHKを見ていたら、日本語に関する番組をやっていました。その回はたしか、「全然」という言葉を解説している回で、「全然大丈夫」のような用法はおかしいと言っていました。今まで私は、あまり意識せずにそういった言葉を使用してきたのですが、言われてみれば確かにおかしい。このように、昔とは全然違った用法の日本語が、最近増えているそうです。それと同時に、間違った日本語も、増える傾向にあるようです。ただ、意図や状況によって、間違った日本語だと言い切れないものも、あると思います。
 間違った日本語の、有名なものに、2重定義というものがあります。同じ意味を持つ言葉で、状況や物を2重に定義するという誤りです。例として「頭痛が痛い」「挙手を挙げる」「流水を流す」といったものがあります。と、言っている時点で、例文の中に既になにかしらの間違いがありそうですが…もしあったら拍手か何かで報せてください。
 この例文の中の、「頭痛が痛い」という言葉。これに関しては、2重定義ではない用法をすることで、正しい日本語として使用することが出来ます。特殊な状況ですけど、頭痛と腹痛を同時に持っている人がいたとして、「今はどっちの方が痛いの?」と聞かれた場合は、「頭痛が痛い」で正しくなります。ただこの場合、頭痛は名詞として使用しているので、見た目は同じでも意図すること自体違う文になっています。
 自分でテキストを打ち込んでいるときも、知らず知らずのうちに誤字や日本語間違いをしていて、気づいて慌てて直す場合があります。句点を2つ打つだとか、漢字を間違える程度ならばいいのですが、一番怖いのは消したはずの文が残っていること。何度も書いては直し、書いては直ししたものに限って、消したはずの文が入っていたり、入れたはずの文が消えていたりします。小説でこれをやってしまうと、話の前後がつながらなくなり、困ったことになる。怖くて仕方ありません。
 ネットサーフィンなどしていると、やはりこういう類の、間違った日本語が多いですね。パソコンで文を書くのは、手で書くよりずっと容易ですから、こういった間違いが起きやすいのだと思います。自分は、間違っていても話が通じればいいと思っているので、小説を書くときや正式な書面を書くとき以外、そんなに強く意識はしませんが。よく見るのは、漢字の誤変換。「それは意外な発言です」を「それは以外な発現です」と書き間違えたりしていました。同音異義語で、字が似ているものは、こういった間違いを起こしやすい傾向にあるようです。
 英語はこんなことないし楽だろうなー、と思っていたんですけど、英語の場合は、一つの語句に2つ3つの意味が入っている場合があって、それで困ったことになるケースがあるようです。Capitalという単語を例に取ってみます。Capitalは、賢明な皆様ならもう御存知でしょうが、「首都」という意味を持つ単語です。ですが、この他に「頭文字」という意味を取る場合もあります。これを悪用したからかいに「俺にアメリカのCapitalを教えてくれ」「そりゃワシントンだろう」「え?アメリカの頭文字はAだろ?」というものがあります。これはずるいよなあ。
 私も、出来るだけ誤字脱字、誤変換、日本語の間違い等をしないよう、努力していこうと思います。もし、目を覆うような間違いがありましたら、拍手やメールでお知らせください。

 (記載日:2007/6/21)

Textへ戻る